「自動音声応答装置」は別名「ＩＶＲ (Interactive Voice Response)」とも呼ばれる、電話機に接続して使用する業務用の機械のことです。自動音声応答装置を電話機に接続すると、かかってきた電話に装置が自動的に応答し、メッセージを流したり、プッシュ操作で動作を切り替えることができるようになります。無人でも同時に何回線もの電話に応対できるため、電話占い業界だけでなく、運送会社の再配達受付や、クレジットカードの残高確認、イベントのチケット予約など、幅広い業界で活用されています。電話占い業界では、プッシュ操作で占い師を選んだり、予約をしたり、クレジットカードの番号を入力して料金の精算ができるような機能の装置が一般的に用いられます。

録音された音声が苦手な人もいらっしゃいますが、この自動音声応答装置はとても便利なものなのです。例えば、この自動音声応答装置が導入されている電話占いでは、電話が集中する時間帯でも、受付オペレーターの人数が少ない時間帯でも、すぐに電話がつながります。今すぐ鑑定を受けたいのに、誰も電話に出てくれないといったトラブルなど、イライラすることもなくなります。

もっと多くの電話占い会社が、積極的にこの自動音声応答装置を導入してくれればいいのですが、なかなか難しいようです。実は、自動音声応答装置にはさまざまなタイプのものがあるのですが、電話占い会社向けに販売されている装置となると、１台２００万円以上する高価なものも珍しくないのです。このため、装置なしでも数名の受付で電話をさばけてしまう小規模な電話占い会社には、なかなか普及していないのが実情です。一方、同時に１０通話を超えるほど電話が殺到するような電話占い会社では、自動音声応答装置なしでは電話がさばききれないため、自動音声応答装置の普及率が高くなっています。

このような背景を知っていれば、自動音声応答装置が導入されている電話占いは、それなりに人気がある、または過去に人気があった、ということが推測できるのではないでしょうか。自動音声応答装置が導入されている電話占い会社の方が、そうでない電話占い会社より、かかってくる電話が多い傾向があると言えるでしょう。